日本がロシアのクリミア編入に反対したことは、北方領土交渉に良かったのか?悪かったのか?

日経14.03.25朝 国際法からみたクリミア問題 武力背景の編入は違法 中谷和弘 東京大学教授



クリミア編入は北方領土問題にいかなる含意を有するのだろうか。ロシアは「現島民の意志を最優先させるべきだ」と主張してくるかもしれない。

その場合には「領土の帰属は住民の意志では決定されず、国家間の合意が優先する」「45年の違法な侵攻に基づく不法支配の継続から権利は生じない」と反論するのが国際法に従った正攻法であろう。

「力による現状変更」であるロシアのクリミア編入はそれ自体が国際法違反であるとともに、国際社会の法的安定性を著しく害し、他の領域関連問題にも火を放ったという点で、ロシアの責任は極めて重大である。

クリミア編入が国際法違反であることは分かった。

琴線探査: 「クリミアのロシア編入になぜ日本は反対なのか?」と聞かれてどう答えるか

従って日本はロシアの味方はできない。しかし、ここでひとつ気になるのは、北方領土問題にどのような影響が出てくるかだ。

中谷教授の話を聞いて、日本がクリミア編入に反対することは北方領土交渉でも「筋を通す」という意味で良かったのでは?と思った。

少なくとも、ロシアがクリミアでやったように「たしかに日本の領土かもしれないけど、今住んでる人たちがロシアに帰属したいっていうんだからいいじゃないか」という論理は排除できる。

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