そもそも「伝統」というものは不変のものなのか?どうもそうじゃないように思える - 天皇の葬儀 考1

日経13.11.16朝 天皇の葬儀 考 1 昭和 国民主権の元の大儀式 政教分離”奇策”で工夫

新皇室典範では「天皇が崩じたときは、大喪の礼を行う」としか明記されておらず…法令が無くなったことで、かえって天皇の葬儀はどんな形式でも行うことが可能になった。しかし…貞明皇后(大正天皇皇后)の大喪が旧皇室喪儀令に従って行われ、「戦後の先例」とされたことで、天皇の葬儀は戦前と同様の形式で行うことが暗黙の了解になる…

昭和天皇の大喪…大きな問題は旧皇室喪儀令に含まれる宗教儀式だった…日本国憲法の政教分離の原則に従って、皇室の儀式と大喪の礼を分離しなければならない…

主席内閣参事官として大喪の礼の準備、実施を取り仕切った古川貞次郎氏…

歌舞伎をヒントに葬場殿前に幔幕(まんまく)を張り、鳥居は滑車を付けて移動させることで、大喪の礼と宗教色の強い皇室儀式を分ける工夫をした。「右派の国会議員につるし上げられたりして批判もあったが、憲法に抵触しないためのぎりぎりの判断だった」と古川氏はいう…

大喪関連費はおよそ93億円、3万2000人の警備体制。海外からの弔問は…164カ国…これは80年のユーゴスラビア・チトー大統領の葬儀を上回る史上最大の規模…

昭和天皇の大喪の礼も、日本国憲法の制約、つまり時代の移り変わりによって伝統通りではなかったということらしい。

こういった事実を考えると、そもそも「伝統」というものは不変のものなのか?どうもそうではないように思える。

しかし、昭和天皇の大喪の礼は世界史上で最大の規模にだったらしいね。昭和天皇に負けず劣らず世界中からリスペクトを集める今上陛下の大喪の礼となれば一体どんなことになるか…

いや、そんなことは考えたくないね。天皇皇后両陛下にはいつまでもお元気でいていただきたい(*^_^*)

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