中国の「アップル叩き」で考えられる7つの理由とクック船長vsジョブズ

日経13.04.03朝 中国、外貨狙い撃ち アップル、保証対応巡り謝罪

【北京=阿部哲也】…
なぜいまアップルなのか。「消費者保護」の大義名分の裏には政治的な思惑ものぞく。折しも中国は米国と、サイバー攻撃やIT機器の調達制限問題などを巡って対立を続けている。「意趣返しのために、米国IT業界の象徴であるアップルが狙い撃ちされた」(業界関係者)との見方は多い。アップルの出ばなをくじき、競合する自国の華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)を有利にさせたいとの意図もちらつく。…
世界的に競争力を持つアップル製品が中国で普及すれば、中国政府が意図しないアプリの配信が拡大。情報の統制が難しくなりかねないリスクもはらんでいる。…
一般消費者の大部分は冷静だ。「アップルより国有企業をたたくべきだ」と、30代の男性は微博上で指摘する。「国内の矛盾を転嫁しているにすぎない」…
市内に住む20代の男性はこう話していた。「いいものはいい。それよりもっと問題のある企業は多いのに、少し(一連の報道は)おかしいよ」

日経は「なぜいまアップルなのか」という問に対して、

1. サイバー攻撃やIT機器の調達制限問題に対する報復行動
2. ファーウェイやZTEを有利にさせたい
3. 情報統制をしやすくするため
4. 国内矛盾の転嫁

という4点を挙げている。

日経は日経でも、日経BPの記事ではもう少し違う点が挙げられている。

人民日報、「アップル叩き」の真の狙い:日経ビジネスオンライン

5. 儲かっている大企業を叩く恒例のイベント
6. Appleはなかなか妥協しない「強気な大企業」なのでむかついていた
7. 李克強氏が中国中西部開発におけるアップルの譲歩を引き出す工作ではないか

どれもありそうな気がするけれど、習近平国家主席の帰国でぴたりと止まったということを考えると、7が大きいのかな?

微博で一般市民のアカウントを乗っ取ってまで世論を煽動しているらしいということには驚いたけれど(^^);

そういった状況にあっても、中国国民の中には分かっている人もいるようで、話を真に受けていない人もいるらしい。

とにかく、クック船長が謝罪声明を出したのは事実で、ここでもし、ジョブズが君臨していたらどうだったのか?と考えざるを得ない。

つまり、「ジョブズは折れないから叩いても無駄だ」と考えて、はじめからこうした騒動は起こらなかったのではないかと。。。

クック船長は常識人だと思う。ビジネス感覚があるし、まるで日本のよう。一方、ジョブズはある意味ヘンタイだ。怒らせれば、ビジネス度外視で「中国なんか知らん!」と言いかねない。

こう考えると、中国に対しては「こいつは絶対折れない」というような、ある意味のリスペクトを得られるようになることが、今後の日本にとっても大事なことではないかと思った。

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