iPad3のIGZO液晶版はアモルファス液晶版に合わせるためにわざと性能を落としている?

日経12.11.23朝 迫真シャープ混迷4 iPadの秘密

…シャープ社長の奥田隆司…「稼ぐのは(高精細で消費電力の少ない新型液晶)IGZOのようなオンリーワン技術…3月に発売した新型の「iPad(アイパッド)」で採用した。しかしiPadを買っても、液晶パネルがIGZOとは限らない。新型iPadには、シャープ製のIGZOと韓国サムスン電子などが作るアモルファス液晶という2種類のパネルが混在しているからだ。それが消費者に分からないよう、アップルは性能で勝るIGZOの解像度をわざと落としている。なぜそんな面倒なことをするのか…IGZOがシャープにしか作れない「オンリーワン」の液晶だからだ…アップルなどの完成品メーカーにとって、オンリーワンのIGZOは大量発注しにくい…部品市場で勝つのは、韓国サムスンのように他社と同じ部品を誰よりも安く作れる「ナンバーワン企業」…シャープとの資本提携を目指す鴻海(ホンハイ)精密工業の関係者がささやいた。「日本の役人や政治家が出てきて、面倒なことになっている」…

まず、iPad3にはサムスンなどが作るアモルファス液晶版とシャープのIGZO液晶版があると。自分のiPad3はどっちなのか気にはなるが、別に驚きはしない。

驚くのは、IGZOが高性能すぎてわざとアモルファス液晶に合わせるために性能を落としているというところだ。

ということは、IGZOはiPad3の高い要求仕様から考えてもオーバースペックであり、ということは、Appleにしてみれば無駄に高価だということになるだろう。

つまり利益率が下がる。となれば、Appleが高性能だが高価なIGZOよりも必要十分な性能で比較的安いアモルファス液晶を多く採用したくなるのは当然だろう。

やっぱり、「高性能であれば売れる」というのは間違いなんだね。

これはハードウェア開発の話だけれど、ソフトウェア開発でも同じことが言えると思う。

「高性能・多機能なソフトウェアは売れる」とは考えないほうがいい。

シャープのこういった勘違いによる苦い被がいに加えて、役人や政治家が出てきて話をややこしくしているようだ。

ダメだこりゃ。

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