六角形が何だかステキ。「浮体風レンズ風車」も何だかステキ。

日経11.02.09夕 六角形の神秘
・・・蜜蜂・・・「人の手によるどんな建物にも例えられない幾何学的建築物」とたたえた巣房は、正六角形の小部屋の連なり・・・なぜこの形なのか・・・袴田淳・東京工芸大学准教授は「自然の形には理由がある」という。空間を隙間なく埋められる正三角形や正方形と比べて、正六角形は同じ大きさの円の中で最大の面積が取れ、壁を作る材料が少なくて済む。蜂の巣構造は力を分散しやすく軽量で強度があり、航空機などにも生かされている。数千から数万匹の集団が暮らすには理想的な形・・・「美しく見えるのはシンメトリー(対称性)の効果と袴田准教授。「正六角形は左右対称であり、回転すると同じ形に戻るという美も兼ね備えている」・・・亀甲文・・・古くは霊力を持つ文様とも信じられていた・・・イスラム美術の幾何学文様でも六角形が使われる・・・無限に続く装飾は、神の完全なる世界を暗示・・・五浦六角堂・・・[柳下朋子]

なんだか最近、六角形に惹かれている。

先日も「サイエンスゼロ」で浮体の洋上風車の研究の話があった。「風レンズ風車」の話。

風レンズ風車のしくみもスゴイと思うのだけど、もっとスゴイなと思ったのはその浮体のしくみ。

より風を集めて数多く設置するには洋上がいい。特に日本は海に囲まれているので適している。しかし海の底に係留する風車は高コストらしい。そこで浮体型が注目されるわけだ。

そして、九大の大屋裕二教授の浮体のアイディアは、浮体を六角形にするというもの。

社民党OfficialWeb┃政策┃【特集】洋上風力発電




記事にある六角形の特徴を考えると、この浮体は相当合理的な形であることに改めて気づく。

「空間を隙間なく埋められる正三角形や正方形と比べて、正六角形は同じ大きさの円の中で最大の面積が取れ、壁を作る材料が少なくて済む。蜂の巣構造は力を分散しやすく軽量で強度があり、航空機などにも生かされている。」

つまり、六角形なら

・洋上で安定しながらより少ない面積でより多くの浮体を設置できる
・より多くの浮体を設置できればより多くの電力を得られる
・建材が少なくて済むので設置が低コストになる
・軽くて丈夫なのでメンテナンスが低コストになる

ということだろう。

浮体を浮かべるということは、新たに土地をつくるようなもの。そこには当然、ソーラーパネルだって設置できるだろう。すると風+ソーラーでさらに電力が得られる。サイエンスゼロの中では、釣り堀にするとかいう話もあった。観光資源にもなるかもしれないわけだ。

六角形は美しいだけでなく、非常に合理的な形だ。まさにインダストリアルデザイン。バウハウスにも通じるものがある。

さらに、六角形は霊力を持つ文様と信じられていたというし、イスラム美術ではその無限増殖のイメージから神の完全なる世界を暗示していたらしい。このあたりは、「無限に増殖する電力エネルギー」をイメージさせる。

何かステキ。


すでに風レンズ風車を売っている企業があるらしい。九大からスピンアウトしたベンチャーかな?

小型風力発電「風レンズ風車」のウィンドレンズ

コメント

  1. 風レンズ風車の商品化、いいですねえ。博多湾にも見に行ってみたいです。

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