福島原発に投入された国産の災害救助用ロボット「クインス」はなぜすぐに投入されなかったのか?の話にショック

日経12.01.30夕 原子炉建屋内、3D地図に 千葉工大がロボ2台
千葉工業大学は30日、東京電力福島第1原子力発電所の事故処理に使うロボット2台を新たに開発したと発表した。原子炉建屋内を調べてがれきなど障害物の位置を立体表示する3次元(3D)マップを作ることができる。1台が操作不能になっても残りの1台で回収できるように改良・・・発表した2台はクインス2号機と同3号機・・・「レーザースキャナー」を搭載しているので、建屋内部の3次元マップを作成できる・・・

先日、日本未来科学館に行ったのだけど。

琴線探査: レイ・ハラカミ音楽・クラムボン語りのプラネタリウム@日本未来科学館へ行く

常設展示で、このクインスについてのお話を聞くことができた。

クインスはカメラも搭載しているけれど、カメラの映像をモニターしながら操縦するのは結構難しいらしい。そこで、リアルタイムに3Dマッピングできるレーザースキャナーを搭載したというお話だった。

すごいなと思った。日本のロボットは人型にこだわりすぎてダメなんじゃないかと思っていたけれど、実はそんなことなかった。

もう一つショックを受けたお話があった。

クインスは外国製のロボットが投入された後に投入されたわけだけど、国産だし優秀なのに、なぜすぐに投入されなかったのか?

それは単に「実績がない」ということだったらしい。逆に外国のロボットは実戦投入の実績があったらしい。

ここにもそういう話がある。

asahi.com(朝日新聞社):王国の威信回復かけ…国産ロボット、福島原発に投入へ - サイエンス

いやいや。そんなこと言ってたら、いつまで経っても実績なんてあげられるはずがないじゃないか!まったくもってアホな話だ。

しかし、結局クインスは投入された。まさに実績を得るチャンス。

千葉工業大学の方々をはじめ、日本のロボット開発をしている方々に、熱烈なエールを送りたい。

コメント

  1. クインス1号が原子炉内に入ったまま戻って来れなくなったことを聞いたときは、とても悲しくなりました。

    でも実際にクインスを作っている人たちは、じゃどうするか、ちゃんと考えて対応できるように拡張したクインスを作ったんですね。

    ただ嘆くことはちゃんと考えていないということかもしれないな、と思いました。

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