Windows7でTLFで表示したデバイスフォントにアンチエイリアスがかかる条件

先程のスーパーサンプリングを試している時に、Windows7でTLFで表示したデバイスフォントにアンチエイリアスがかかる条件がよりわかった。

琴線探査: FTEのアンチエイリアスがやっぱり気になる。もう一度スーパーサンプリングを試みるも、ひとまず効果なし。

XP, Vistaについては前にも調べていた。

琴線探査: WindowsでTLF(Text Layout Framework)で表示したデバイスフォントにアンチエイリアスがかかる条件

今回気づいた限りでは、Windows7での条件は少なくともこの2つ。


1. OpenTypeフォントはClearTypeのON/OFFに限らずアンチエイリアスがかかる

例えばヒラギノ角ゴなど、OpenTypeフォントはClearTypeの設定によらずかかるようだ。

ヒラギノ角ゴ StdN W8 ClearType ON フォントサイズ96
ヒラギノ角ゴ StdN W8 ClearType OFF フォントサイズ96

ただし、例のフォントサイズ277の閾値をさかいにOpenTypeといえどもアンチエイリアスがかからなくなるというのはWindows 7でも同様だった。

琴線探査: 何とぉ!WindowsでもTLFでデバイスフォントにアンチエイリアスがかかる場合があることが判明

ヒラギノ角ゴ StdN W8 ClearType ON フォントサイズ276
ヒラギノ角ゴ StdN W8 ClearType ON フォントサイズ277


2. TrueTypeフォントはClearTypeのOFFでアンチエイリアスがかかるが、ONではかからないものがある

例えばあくあフォントなど、フリーで配布されている多くの日本語フォントはこのケースだった。全てのTrueTypeについてONではかからないかどうかは、もちろんわからない。

しかし悩ましいのは、Windowsで一般的なMSゴシック、MS明朝、メイリオもこのタイプだということだ。

あくあフォント ClearType ON フォントサイズ96
あくあフォント ClearType OFF フォントサイズ96

TrueTypeのアンチエイリアスは、OpenTypeでアンチエイリアスがかかるフォントサイズの閾値277を超えても有効であることもわかった。

あくあフォント ClearType OFF フォントサイズ278


デバイスフォントのアンチエイリアスは、OSの条件だけでなくフォント形式やフォントサイズにまで影響されるということなわけで、つまりカオスだ。

OSのレンダリングに頼らず、FP内部でレンダリングするということはできなかったのだろうか。できなかったのだろうなぁ・・・

コメント

  1. Windows用の多くのフォントはTrue Typeですよね。ユーザーが自分でClear Typeをオフにしないと、Flash内のテキスト入力でアンチエイリアスがかからない、というのは非常に悩ましいですねー。

    フォント次第、さらにフォントのサイズ次第なんて、アプリケーション提供側としてはどう改善していけばいいのか、ムムムゥ。

    返信削除

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