SEOとバイラルの違いは、さながら食虫植物か、それとも狩りをする動物か、のように見えた | 読者が本の割引率を決められる!?電子書籍販売サイト「ブックーポン」が新しい理由 (ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

読者が本の割引率を決められる!?電子書籍販売サイト「ブックーポン」が新しい理由 (ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

・・・同サイトのユニークな点は、電子書籍の割引額をユーザーと共に決定する「バイラルディスカウント」という手法を採っていることである。ツイッターと連動し、ユーザーからの応援ツイートが一定数を超える度に、それに応じて割引額も増えていくのだ。・・・応援ツイートの中には「こんな宣伝方法もいいね」「ぜひ、流行って欲しい」といった好意的な評価が多数寄せられたという。・・・


先日、時代は検索からバイラルの方に流れるのではないかということを書いたけれど、この記事を読んで早速その一例を見た気がする。

琴線探査: 時代は検索からバイラルへ・・・この流れは止められないかもしれない | フェイスブック グーグル抜き昨年首位 - 日経

SEOするということはユーザーが能動的に検索して自分たちを発見してくれることを待つということでもある。一方、バイラルでは待つのではなく、より積極的に自分からユーザーにリーチしていくということだ。

それはさながら食虫植物か、それとも狩りをする動物かの違いのように見える。そしてどちらが生物の進化の先にあるのかを考えなければならない。


ところで、この積極姿勢はまさに広告そのものだと思う。テレビやラジオ、新聞、雑誌など人目につきやすいところに自分から積極的に広告を出していき、好むと好まざるとに関わらずユーザーに認知してもらうという。

こうした従来の広告とバイラルの力を利用した広告との違いを考えてみよう。

・認知した人自身がメディアとなる
・従来広告に比べてより積極的に広告をしてくれる可能性がある(クチコミの力を増幅させやすい)
・従来の広告は引き上げたらそれまでだが、バイラルではより長く続く可能性がある
・認知した人に関係する人は同様の興味を持つ可能性が高いので、リーチしたいコミュニティー全体により一気に浸透する可能性がある

まとまってないけど、今のところこんな感じだろうか。バイラル、つまりVIRALはVIRUSが語源の形容詞であることが示すように、まさにウイルス的だ。

ウイルス性の病気は病気の中でも最もやっかいなもののひとつであることを考えれば、そのメカニズムを広告にうまく利用出来ればとてつもない力を得られるかもしれないわけで・・・ただ、前から思ってたけど怖い気がする。このバイラルという言葉自体も好きではない。

機動武闘伝Gガンダムでいうところの3大基礎理論「自己進化」「自己再生」「自己増殖」を思い出す。その理論を体現したものの名は「デビルガンダム」だ。

バイラルのメカニズムは慎重に使うべきだろう。


バイラルの力を発現させるためには何らかの仕掛けが必要だけれど、ここでは「値引き」というエンジンで仕掛けをつくったということらしい。

一瞬商売として成り立つのか疑問に思うけれど、はじめから広告費として考えている部分の範囲内で値引き額を設定すればどうということはないだろうし、あまり広まらなければ高く売り、広まったらより広まるように安く売るという合理的なメカニズムも働くだろうから、非常に賢いのではないかと思う。

ユーザーも好意的に見ているらしいことも重要だ。広告は絶対に嫌われてはいけない。


モノを売る場合だけに限らずサイトの運営に関しても、SEOで待つだけではなくバイラルのメカニズムを利用して積極的にユーザーにリーチしていく方法をさらに考えていく必要があると思った。

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