国に忠誠を誓うがゆえに情報漏えいを防ぐべきところが、情報漏えいしないことが国を裏切ることになると考えたのだろう・・・ | 社説 迫られる尖閣ビデオの全面公開 - 日経

日経10.11.6朝
・・・関係各機関は漏れ出た元と経路を早く調べ、政府は再発を防ぐ手立てを講じなければならない。・・・中国人船長の帰国後、政府がビデオを公開しようと思えば、法律的には必ずしも不可能ではなかった。それでも一貫して公開に後ろ向きだったのは、日中関係への配慮という政治判断が働いたからだろう。結果論からすれば、そうした対応は誤っていた。・・・管政権は混乱を避けるため、この際、ビデオの公表に踏み切るべきだろう。

ついに社説でもこういった論調が。

その通りと思うけれど、流出してしまった今となってはすでに遅い。遅かれ早かれこうなる気配はあったのに、現日本政府は一事が万事、決断が遅すぎる。原理原則がなく、中国政府や日本国民など、相手の顔色ばかりを伺っているからだろう。

流出したビデオはまだ一部らしいので、全部を公開をすればまだ意味はある。もはや中国への配慮などほとんど無意味なのだから、是非そうして頂きたい。

一方で、情報漏えいの再発防止はするべきと思う。しかし、情報を管理するのがあくまで人間である以上、情報管理は完璧ではあり得ない。

別の記事では、ビデオにアクセスできた人は最大で20名程度と書かれていた。ひとりひとり尋問すれば大した苦労なく誰が流出させたのかがわかるだろうが、要は恐らく関係者だ。

もしその関係者の一人が流出させたのならば、本来最も情報の漏洩を防ごうとする人が流出させたということなので、問題は単なる情報漏えいではない。問題はやはり政府の対応だ。

国に忠誠を誓うがゆえに情報漏えいを防ぐべきところが、このまま政府の言うことを聞いて情報漏えいしないことが国を裏切ることになると考えたのだと思う。きっと逮捕も覚悟の上だっただろう。

コメント

  1. 私も同じ意見です。そう思うと心苦しいですね。

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