つまり、政治がダメ〜国がダメ〜ということは国民がダメ〜自分がダメ〜ということなんだなぁ - 「自助論」 S.スマイルズ著

S.スマイルズ著「自助論」は、小泉純一郎元首相が竹中平蔵元大臣に読むように薦めていた本らしい。

・・・「天は自ら助くる者を助く」・・・自助の精神は、人間が真の成長を遂げるための礎である。自助の精神が多くの人々の生活に根付くなら、それは活力にあふれた強い国家を築く原動力ともなるだろう。・・・だが、いつの時代にも人は、幸福や繁栄が自分の行動によって得られるものとは考えず、制度の力によるものだと信じたがる。(p11)・・・国民全体の質がその国の政治の質を決定する・・・(p12)

国は国民ひとりひとりによって成り立つので、国が繁栄するも衰退するも、国民ひとりひとりの行動にかかっているという非常に当たり前の事が書かれている。

つまり、国がダメ〜政治がダメ〜ということは国民がダメ〜自分がダメ〜ということであり、自分自身に中指を立て、自分で自分をDISるという恥ずべき行為をしているということだ。

自分で自分をリスペクトしないで、一体他の誰がリスペクトしてくれるというのだろう。世の中そんなに甘くはない。それなのに、自分すらも自分自身をリスペクトできないなんて、あまりにも惨めじゃないか。しかし、そうならないためには、自分も政治も国も、それぞれリスペクトにたる存在であろうと常に努力していなければならない。

だからまずは自分自身が、政治に救いを求めたり不平を言うのではなく、むしろ自分自身を助け、救うことで、政治や国を助けようと努力すべきなのだと改めて思い知らされる。


こういった考え方は福沢諭吉先生の「学問のすすめ」とも通じるところがある。「自助論」は明治初期の青年たちが「学問のすすめ」と共に愛読した本らしいけれど、うなづける。

他にもたくさん琴線に触れる文章があった。どこかで聞いたような文章が多いのは、きっとそれだけこの本が多くの人々に強く影響を与えた原典だからなのだろうと思う。

何回か読んでよりポイントをつかまないと、まとめられそうにないから、今はひとまずこれまでにしておこう。しかしもうひとつだけ、この本を読んでわかった重要なことを書いておこう。


問題を解決しようとする猛然とした努力と、解決に至るまでそれを続ける忍耐

天才だろうと秀才だろうとおバカであろうと、結局は何事もこれしか無いんだと、改めて痛感した。

凄まじいエネルギーが必要だ。しかも、その膨大な努力が必ずしも報われるとは限らないことも歴史が証明している。

しかし、それがどうした?という話だ。失敗も、成功も、後の人類の役に立つし、何かしようと努力し続けることが懸命に生きるということなんだろうから、これでいいのだ。

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