センサーデバイスと斬新な発想のあわせ技(おばかアプリ図鑑 - @IT)

おばかアプリ図鑑 - @IT

半年くらい前に初めて「おばかアプリ選手権」というものがある事を知ったが、やはりおもしろい。

ここ数日は日経で連載されているMITメディアラボ副所長の石井氏の記事についてよく書いているが、「ミュージック・ボトル」を見てしまった今、「おばかアプリ」にメディアラボで行われていることに近いものを感じるようになった。

確かにコリャおばかだな(^^);と思うものもあるが、自由な発想というか、求めている美学のようなものは近いものを感じる。


「アクトトイレ」
この作品は新しいUIの地平を表現している。トレペと光学マウスというところが笑えるが、求めているところは人とコンピューターのシームレスな対話ではないだろうか。

「あのバイク」
この作品もそう。新しいUI。UIはもっと自由でいいんだ。思えば、かつてのセガAM2研の方々の歴史的作品、「After Burner」や「Out Run」などの体感ゲームは、ゲームという文脈だけではなく、より広いコンピューティングという文脈で見ても様々な可能性を示してくれていたのだと気づいた。

「MRお天気お姉さん」
石井副所長の歴史的作品、「クリア・ボード」に近いものを感じた。MR(Mixed Reality、ミクストリアリティ、複合現実)。「クリア・ボード」もある意味でMRだったと言えるかもしれない。

「ザ・マネトロンズ(iPhoneバンド)」
米ミシガン大学でも授業として学生たちが同様の試みがあった。楽しそうな授業だなぁ。
琴線探査: iPhoneを「楽器」にして演奏会――米大学が開催(ITmedia News) - Yahoo!ニュース

「どんどん相撲」
DDRのコントローラーを使って相撲。自分はソフトしか作れないので、デバイスもハック出来る人々は特にリスペクトだ。

「らぼかへ」
コーヒーの残量をリモートで把握する。海外で同じような試みをしている人がいると聞いたことがあるが、これも石井副所長の発想に近いものを感じる。石井副所長は瓶のフタを開けるとその日の天気を音で知らせる、という発想を持っておられた。

「Rock'n Office(ロッキンオフィス)」
ギターの音で文字入力しようと言う試み。文字入力に無駄に時間がかかる。この無駄に激しいエネルギー消費がロックだ!


様々な作品を一挙に見ると「おばかアプリ」というテーマのためかエロを連想するものがいくつか見られるのが気になったが、総じてすばらしい。

UIの未来、ひいてはコンピューティングの未来はきっとセンサーデバイスと斬新な発想のあわせ技にある、とより確信させてくれた。クリエーター達にリスペクトだ。

コメント

  1. 「Rock'n Office(ロッキンオフィス)」の、文字入力に無駄に時間がかかるっていうところが素敵ですね。

    最近個人的に、効率よく便利に早く、という軸の真逆にある、余裕や遊びのような感覚を求めたくなっています。

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