爆音がもたらす高揚 ソイル&ピンプ,ジャズ界に旋風

日経09.09.27朝
・・・欧州でも人気の日本人ジャズバンド。パンクロックやヘビーメタルばりの荒々しさを備え,「爆音ジャズ」などと称される。その”とんがり”ぶりで,硬直した価値観に揺さぶりをかける。・・・バスドラムをたたくペダルを踏みっぱなし。地をはう重低音の連打は,過激なロックのスラッシュメタルを聴いているよう・・・「テンポやピッチ(音程)が少々外れても構わない。観客との一体感,曲の物語を重視している」・・・正統的なジャズの価値観から見れば異端・・・英国の大物DJ,ジャイルス・ピーターソンが松浦の紹介で彼らのCDを手にした・・・海外の観客はシビアで,ダメな演奏をやるとすぐに帰ってしまう・・・今月出たばかりの新作アルバム「6」では初めてボーカルを入れ・・・1曲は共演歴のある椎名林檎・・・元晴は・・・どれだけ難しいことができるか,内輪で競うような既存のジャズの価値観を変えたかったから・・・
興味をもったのでとりあえずNapsterで探してみたら一曲だけ「Paraiso」という曲があった。検索する時は「soil & pimp sessions」とするのがいい。

聴いてみると,パンクともロックともメタルともスラッシュとも思わなかった。やっぱりジャズかなぁと。もっと激しく壊れたものを期待していた。

たった1曲だけで判断するのはよくないと思い,iTunesでニューアルバム視聴してみたが,確かに全体的に激しいものの,これも期待とは違っていた。しかし最後の「殺戮と平和」という曲は期待に近い感じだった。

こういったバンドはCDにしてしまうと全くつまらなくなってしまう場合があるので,本当のところはライブに行かないとわからないだろう。載っている写真を見ると楽しそうだし。

しかし,「テンポやピッチが少々外れてもいい」というのはジャズの価値観からすると異端なんだということが驚きだった。「内輪で競うような既存のジャズの価値観を変えたかった」という話からも,ジャズ界というの相当窮屈なところらしい。

ジャズを詳しく知っているわけではないが,いわゆるジャズの音というのは好きだと思う。それでも何となく手が出なかったのは,そういったジャズの排他的な一面を感じていたからなのかもしれないと思った。

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