動き出すJavaFX、Java Storeとの組み合わせで狙うのはモバイル? − @IT

動き出すJavaFX、Java Storeとの組み合わせで狙うのはモバイル? − @IT

・・・買収発表後としては初めてとなる「2009 JavaOne」・・・サンの経営陣には「これが最後のJavaOneかもしれない」という・・・サンでは、経営陣からしてTシャツにジーンズが多い・・・そういう遊びを許容する文化がサンには感じられる・・・オラクルのCEO ラリー・エリソン氏・・・「JavaFXがあるので、もう技術者はAjaxを使わずに済む」と発言・・・今の状況でAjaxを頭ごなしに否定する感覚は現場の技術者には違和感が強いのではないか・・・JavaFXに欠けていたオーサリングツール「JavaFX Authoring Tool」・・・マイクロソフトのSilverlightオーサリングスイートであるExpression Studioに比べるとプリミティブな印象・・・JavaFXはスクリプティングのような環境でありながら、マルチコアCPUやGPUの力を引き出すインフラとしては、非常に有望・・・JavaFXおよびJavaアプリケーションをオンライン販売できる「Java Store」・・・公開されたアプリケーションは、JavaFXで書かれたJava Storeのデスクトップクライアントでダウンロードできる・・・サンが「JavaFX Mobile+Java Store」を打ち出してくる可能性はあるだろう・・・Java Storeは、立ち上げに苦労しそう・・・


「Java」というものを知ってから早いもので15年程になるだろうか。それからというもの、Javaは自分の中でのメイン開発言語だった。それが「これが最後のJavaOneかもしれない」とは・・・

JavaWorldもだいぶ前に休刊したし、すでにその頃には一時期にあった熱気のようなものは失われていたのだろう。ただこれは、Java自体に魅力がなくなったというより、十分に成熟した事により空気のような存在になったからだと思う。


オラクルによる買収の影響がどのように出てくるのか分からないが、企業文化の差というものはあるのだな、と思った。象徴的なのは、サンの経営者はジーンズ、オラクルの経営者はスーツという対比。

ビジネスも大事だが、企業文化はそこで働く人たちのアイデンティティーでもあり、モチベーションの源泉だと思う。それを失うくらいなら、ビジネス的には失敗しても構わない!と考える場合もあるだろう。Yahooがマイクロソフトによる買収を拒否したことがあったが、これはそういうことだったのかも知れない。

しかし、ビジネス的にはやはりスーツ組のオラクルの方が成功したわけだ。なんとなく、すごく納得できる。とにかく買収はもう決まった話だと思うので、一開発者としては、お互いに仲良くして良いところを生かし合ってもらえればと思う。


ところで、オラクルのトップはJavaFXが出たのでAjaxいらないといったそうだが、口が滑ったか本心か。自信があるのは分かるが、AdobeはFlexが出たときもそんな事言わなかったのはもちろん、むしろAjaxと連携するAPIを拡充してきた。マイクロソフトだってSilverlightが出たからとそんなことを言っているのは聞いた事が無い。この発言で、まず一抹の不安を覚えた。

JavaFXは後発なのにオーサリングツールがまだプリミティブだというところも気になる。コードをゴリ書く時代はとうの昔に終っている。開発の簡単さをウリにしているにも関わらずこの状況とは。これで広く開発者を獲得できるのだろうか。

そして、結局のところJavaFXは良くも悪くもアプレットだ。初期のアプレット普及の失敗により、ユーザーには相当悪いイメージがついてしまったので、どれだけ受け入れられるか。

Java Storeにしても現在のところデスクトップアプリケーションを売るためのもののようで、どれだけのニーズがあるのかどうか。しかもJavaで書かれた専用クライアントでアクセスとのこと。これをインストールしてもらうこと自体が大変なのに。。。

現時点では、パフォーマンスは良さそうという事以外には実際に開発に使いたいと思うポイントは残念ながら無いようだ。

コメント

このブログの人気の投稿

レオナルド・ダ・ビンチはなぜノートを「鏡文字」で書いたのか?

macでsmb(samba)共有サーバーに別名で接続(別アカウント名で接続)する方法

Google DriveにCURLでアップロードするには?