「ソフトウェアは工業製品ではない」、Rubyのまつもと氏が講演 - @IT

「ソフトウェアは工業製品ではない」、Rubyのまつもと氏が講演 - @IT

まつもと氏は、美しいコードというものがあるという。それはアートで、「プログラマはアーティストだ」と言い切る。しかし一方、こうした発言は誤解を招き やすいともいう。ソフトウェア作りが個々人の人間的要素が色濃く反映される職人芸であって、プログラマがアーティストであるならば、好きにやらせろ、勝手 にやらせておけ、という話になりがちだからだ。こうした見方をまつもと氏は誤解だという。
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アートだと言ってもプログラムは飾るのが目的ではない。「実用に供してなんぼ。日本では用の美というらしいですが、どのぐらい目的に合致しつつ美しいかが重要」(まつもと氏)という。この意味では、プログラムは美術館に飾るようなアートではない。
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プログラムはアートであり、それを作る人間、つまりプログラマーは、すなわちアーティストであると常々考えていたが、まつもと氏もそう考えていたようで嬉しくなった。

ただ彼も言っているように、プログラムは美術館に飾るようなアートではない。プログラムは実用できる事が条件の応用芸術。インダストリアルデザインやファッションデザインに近いと思う。

今一度芸術についてwikiったところ、artの語源はギリシャ語の「τεχνη techné(テクネー)」であり、「技術(technique)」とほぼ同義であるということも分かった。

さらに考えると、「科学」は「科学技術」と言われるように技術と切り離せない。ということは、

芸術(art, techné)− 技術(technique)− 科学(science)」

という繋がりある事が分かり、やはり語源的にも、以前に書いた科学と芸術は似たものだという直感は当たっていそうだ。

レオナルドダビンチは一見スーパーマンのように見えるが、彼にしてみれば芸術も科学も全て共通の行為で、我々が思うほど様々な分野にチャレンジしている感覚はなかったのかも知れない。しかし、彼は一体どういう職業・肩書きだったのだろうか。

とにかく、やはりプログラムは素晴らしい。絵も描けるし、音も作れるし。しかしプログラムの素晴らしさの中で最高のものは、数学や物理学などの力で何らかの問題を直接的に解決できる力があるということだ。

ということは、プログラマーは問題解決能力のあるアーティスト? すばらしい(^^);

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