米新聞業界苦境深まる

日経09.04.07夕
・・・景気悪化に伴う広告収入の急減が主因で、コストの割安なインターネット版への移行に追い込まれたり、老舗紙が歴史に幕を下ろしたりするケースが目立つ。・・・米新聞業界では昨年末から地方紙を中心に廃刊や経営破綻が続出。広告収入源のほか、グーグルやヤフーが運営するネットのニュースサイトに読者が急速に流れている事も打撃となっている。・・・老舗新聞が完全にネット配信に切り替えるケースも目立つ。・・・

世界的な経済の状況を考えれば、残念ながら、これからさらに淘汰は進むのかもしれない。

自分がなぜ日経だけは取っていのるかと問われれば、少し前のエントリー「ネット社会での新聞の意義を語る 「新聞をヨム日」でイベント」で書いた「メタデータ」の価値が一つ。

ただこれだけの理由なら朝日でも産経でもいいわけで。ではなぜ日経か。イヤラシイ話、やはり日本のいっぱしのビジネスマンは皆読んでいるだろう、と思うからだ。

こういった付加価値をつけられない新聞はこの先どうなるのか・・・

新聞というメディアは産業革命以来、100年、200年からの歴史を持つ強力なメディアだが、かつてここまで厳しい状況になった事があるのだろうか。

ネットの普及と世界的経済状況のダブルショックで、メディアの歴史にも大変革が起ころうとしているのかも知れない。

このような状況の中、まだグーグルやヤフーのような新興メディアが持ち得ていない、長年の歴史ある新聞だけが持つ特徴をうまくデジタル技術に載せる事ができる新聞のみが、独立自尊を貫いていけるのではないだろうか。

ここで再び、なぜ産經新聞のiPhoneアプリが無料であるのかが、それはもう不気味なほど存在感を持ってくるのである。

コメント

このブログの人気の投稿

レオナルド・ダ・ビンチはなぜノートを「鏡文字」で書いたのか?

macでsmb(samba)共有サーバーに別名で接続(別アカウント名で接続)する方法

Google DriveにCURLでアップロードするには?