コンピューター不具合が原因 1回目誤情報 防衛省発表

日経09.04.05朝
トラブルが起きたのは陸幕指揮所の指揮システムのコンピューター。陸自隊などに電子メール形式で、発射場所や方向、弾数などを伝える仕組みだったが、・・誤送信が起きた。約二十分後に訂正されたが、・・・

昨日の報道では探知システムのトラブルだったと言っていたと思うが、実は通報システムのトラブルだったという事だろうか。

しかし通報システムが電子メールとは。。。もしこれが本当なら、疑問を持たざるを得ない。

まず一つは、なぜ電子メールのような複雑なシステムを採用したのか、ということだ。

一人のサーバー管理者の立場からすると、できるだけ電子メールシステムは管理したくない。ウイルス、迷惑メール、認証、暗号化の問題など対処しなければならない問題が多く、WEBサーバーに比べてCPU負荷も高いなど、色々と面倒だからだ。

管理が面倒なシステムはトラブルが起こりやすい。これは常識から考えても、自分の経験からも言える事で、トラブルができるだけ起こらないようにするには、できるだけ単純で、管理が容易なシステムを採用すべきなのだ。

もう一つは、なぜ配信に手間がかかる電子メールを採用したのか、という事だ。

記事によれば、誤送信後の訂正に二十分もかかっている。これは単純にシステムのせいだけには出来ないが、きっとメールの配信には手間取っただろうなという事は予想できる。

ここでもし、通報システムにtwitterを採用していたら、訂正はほんの数十秒で出来ていただろう。実際に昨日twitter上では「ミサイル」というキーワードで盛り上がりを見せていたが、1ユーザーとして見ていて、通報システム・実況システムとして非常に有用だと強く感じた。

さすがに国家の安全保障にtwitterを使うわけにはいかないが、twitter同様HTTPベースの、より単純で管理が容易で、素早く配信ができるシステムを考えるべきではなかろうか。

自分もソフト開発者の端くれ。自分なりにシステム例をちょっと考えてみよう。

まずVPNか専用線で指令本部と各部隊のLANをつなぐ。これでセキュリティーを確保する。本部のサーバーにはブログシステムを設置して、情報が入り次第、逐次入力するようにする。これで手軽にすばやく情報を入力・更新できるようになる。各部隊には、専用に開発したRSSリーダーを配備する。このRSSリーダーは、更新頻度を細かく設定でき、RSSの更新が検知されたらブザー音を鳴らすと共に、派手な画面を表示することができる。このRSSリーダーに本部のブログのRSSを購読させる。

もちろんこのまま動くとは思わないが、重要なのは、これくらいシンプルでいいんじゃないかという事だ。非常にシンプルなシステムゆえ、電子メールのシステムより単純で、管理が容易で、情報の配信も素早くできるのではないかと思う。

他の例としては、tomcatとblazeでAMF通信ができるサーバーを立てる。そして情報の入力と読み込み用のクライアントしてFlash(FlexもしくはAir)を使った専用ソフトを開発して配備する。これなら情報の更新がPULLではなくPUSHになるので、さらにリアルタイム性が高まるだろう。

とにかく国には、今回の問題の原因を徹底的に洗い出して、システムの改善とより良い体制作りをしてもらいたいと思う。

コメント

  1. その後色々な報道を見ると、どうやらやはり誤探知が原因だったらしい。

    そうなるとこのエントリーは議論が上滑りしているといわざるを得ない。

    報道をする人たちも人間だ。新聞だって間違った報道をすることもあるという事だろう。

    新聞の情報だからと言って、100%真実とは限らないという事の一つの例となった。

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